「俺は、アレンが良いんさ…アレンと一緒にやりたい」

実際、この話をリナリーから聞かされたとき、ラビはとても嬉しかった。
アレンに恋していたから。
初めて逢ったときから綺麗で可愛いその容姿に心臓を打ち抜かれ、一緒に任務に出るようになってその心までが愛おしくて堪らなくなった。
でも、まだ思いは打ち明けられないでいる。
アレンも、自分のことを好いてくれているという確信はある。でもその想いは恋にまでは満ちていないと分かる。
お兄さん的存在であり、大事な仲間。それ以上の感情までは達していないことが分かっているから、自分の気持ちを押し付けて今の関係さえもが消滅してしまうのが怖いのだ。
隣に並び歩くアレンを見つめる。
こうして隣にいれるだけで、どうしようもないくらい嬉しいのだ。それが2週間と言う短い期間ではあるが、ロミオとジュリエットを演じると言う大義名分でもって一緒に居られる。
だから例え一時だけでも、それが仮初の恋人を演じられるだけでも、もうそれだけで充分幸せだと思う。

「大丈夫さ、アレンなら。だから、一緒にジェリー祝ってやろう」

ラビのその一言でアレンは吹っ切れて、決心がついたようだ。

「そうですね。よろしくロミオ」

「こちらこそジュリエット」

英国紳士のように腰を折って挨拶をするラビに、ようやくアレンは晴れ晴れとした笑顔で笑った。
ラビと一緒なら、何も不安になることはないと思った。

To be continued.


GYA-SU!!
最後の方の台詞がめっちゃ恥ずかしい!!何であんたたちそんな台詞はいちゃってんの〜!?(←書いたのはおめぇだ!!)
ところでジェリーちゃんのお誕生日って公式で決まっているんでしょうかね?取り合えず何日でもいいように敢えて日付は書いてないし、季節設定もしてないですけどね…。
なんだか思っていたより長くなってしまったので、一度ここで区切ります。

 

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